最近気づいたことがあります。
それは成功するよりも大切なことについてです。
あなたは何かに挑戦するときには目標を持ってそれに挑むと思うのですが、
毎回必ず思い通りの結果になるわけではありませんよね?
そこで思い通りの結果にならないことを何度か経験するうちに、
「自分はできない人間だ」と思うようになり、
段々と挑戦すること自体を恐れるようになることがあります。
このようなタイプの人にお尋ねしたいのですが、
小学生の頃からそう感じていましたか?
恐らくですが、
幼い時は違ったと思います。
その時は失敗したことがなかったわけではないはずです。
それまでに何度も失敗をしてきたはずです。
箸を持てるようになるまで何度も落としたり、
立てるようになるまで何度も転んだり…。
しかしそれでも恐れることなく新しいことに挑戦をしてきたはずです。
そしてそこで思うような結果にならなくても、
恐れることなく次に挑戦したはずです。
大人はいつから挑戦することを恐れるようになったのでしょうか?
失敗を恐れる必要はあるのか?
恐れとは生きていく上で必要なものです。
道路を横断する際は車がこないか、
熱いものを触るときは注意したりと、
なくてはならないものです。
ですが必要以上に恐れを抱くと、
今度は失敗すること自体を恐れるようになります。
「失敗して傷つきたくないから挑戦しないでおこう」
「もう年だから今更始めてもね…」
いつしかそのように考えだし、
年を重ねるごとに挑戦から遠ざかっていきます。
たしかに挑戦しなければ失敗することはありません。
無駄に傷つくこともないでしょう。
そしてそう考えるのは脳の仕組み上、
普通のことだと言えます。
脳には現状を可能な限り維持しようとする性質があります。
脳は生存を最優先にしますので、
「現状で生きていけるなら無駄なことはしないようにしよう」
と考えます。
新しいことを始めて現状が壊れ、
生きていくことができなくなることを一番恐れています。
これはあなたが聞いても理解できる内容だと思います。
もし、
「明日から生活をかけて新しいことに挑戦しなさい」
と言われるとすぐに全力で拒絶しますよね?
脳は現状維持を最優先に考えますので、
挑戦を避けたがるのは当然の反応だと言えます。
ですがそれでは余計な失敗もしないかもしれませんが、
成功することも絶対にありません。
そして最初にお伝えしたように、
別に成功することがよいわけではありません。
一番大切なことは、
挑戦することです。
なぜ挑戦することが大切か?ですが、
新しい経験ができるからです。
その経験には当然失敗も含まれます。
そして成功だけを選ぶことは決してできません。
失敗と成功はコインの裏表のようにセットです。
挑戦する際は、
失敗と成功とどちらも経験する覚悟が必要です。
失敗を経験する覚悟で新しいことに挑戦すると聞くと、
「そこまでして挑戦したくない」
と感じると思います。
それは前述の通り、
脳の正常な反応ですのでそれが普通です。
しかしそう考えているのはあなたの脳であって、
本当の「あなた自身」ではありません。
本当のあなたとは
そもそも「本当のあなた自身」は、
身体でも脳でも思考でもありません。
本当のあなた自身は意識です。
身体から意識(本当のあなた)が抜けると、
身体は動かなくなりますよね。
日々色々なことを考えていると思いますが、
それもあなたではありません。
多くの人は思考=自分と思っていますが、
本当はそうではありません。
思考と意識は別物です。
マインドフルネスや瞑想では、
思考から離れて本当のあなた(意識)に焦点をあてます。
もし思考=あなたであれば、
瞑想の定義は変わってくるでしょう。
あなたがこの世に生まれてきた理由
あなたはこの世に生まれてきた理由について考えたことはありますか?
なぜそれが必要かはこちらの記事に書いていますので、
考えたことがない方は是非ご一読ください。
生まれてきた理由については様々だと思いますし、
本当の正解は誰にもわからないと思います。
ただひとつ言えるのは、
それでも自分なりの答えを持つことが大事だということです。
僕は自分が生まれてきた理由については、
「色々なことを経験するため」
だと思っています。
そして色々なことを経験するために必要なことは…、
そう、挑戦することです。
何事も経験するには挑戦するしかありません。
しかしその挑戦には失敗と成功がセットで用意されています。
多くの失敗を恐れる方は失敗を嫌うがゆえに、
成功も経験することがなく、
結果的に経験自体をすることができません。
失敗とは決して悪いものではありません。
それがあるからこそ反対の成功が存在できています。
そもそも失敗とはある特定の方向や価値観から見て勝手に判断したひとつの見解にすぎません。
そしてそれは反対の成功についても言えることです。
時代が変われば価値観も変わります。
江戸時代は武士は人を斬っても罪にはなりませんでした。
戦争中は人を殺しても罰を受けることはなく、
むしろたくさんの人を殺した人は表彰すらされていました。
このように良い悪いは、
ただその時代の価値観から人が勝手に判断して決めつけているだけです。
ですから本当に大切なのは、
成功することでも失敗しないことでもありません。
様々なことに挑戦し、
その過程で様々なことを経験し、
人として成長していくことこそが大切であり、
それが人生の醍醐味だと思います。
「失敗は悪いことだ」
誰がこんなことを言い出したのでしょうか?
その人は失敗したことがないのでしょうか?
もし失敗=悪であれば、
全員が大人になるまでに悪のレッテルを貼られていることでしょう。
失敗したことない人はいません、
それは同時に何にも挑戦したことがない人はいないという意味です。
豊かな人生とは豊かな経験から生まれます。
豊かな経験とは成功体験ばかりではありません。
挑戦の数だけ失敗があり、
そのぶん人としての経験値が上がり、
考え方に幅がでるようになりますので、
結果的に豊かな考え方ができるようになります。
そして豊かな考えは豊かな人生を生みます。
(思考が人生を作る、ですね)
もしあなたが今何かに挑戦することに迷っていたら、
脳の仕組みと生まれてきた理由について考え、
そこから本当はどうしたいかを考えてみて下さい。
あなたの挑戦を心より応援しています、
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。