この記事では資金が不要でも始められる物販(無在庫物販)について解説します。
・無在庫物販ってなに? ・無在庫販売は違法じゃないの? ・在庫を持たないでどうやって販売するの? ・無在庫で販売するならどのプラットフォームがおすすめ?
このような疑問にお答えしています。
さらによく聞かれる「無在庫物販は違法か?」についても詳しく解説していますので、気になる方はこれを読んで解決してくださいね。
無在庫物販とは?
無在庫物販とは文字通り、在庫を持たずに物販を行う手法です。
通常の物販(有在庫)は販売する前に商品を仕入れる必要があります。
①商品の仕入れ
↓
②出品
↓
③売れたら発送
このような流れが通常の物販です。
それに対して無在庫物販は、
①商品を出品
↓
②売れたら仕入れ&発送
このような流れになります。
大きな違いは「出品時に手元に在庫があるかどうか?」です。
「たったそれだけ?」
と思われるかもしれませんが、これだけでも大きな違いがあります。
たったこれだけでも大きな違いがあります!
予め在庫を持つ必要がない
【メリット】
①在庫を抱えるだけの資金が不要
②在庫を保管する場所が不要
③不良在庫を抱えるリスクがゼロ
出品数が少ないうちは大差はないかもしれませんが、出品数が多く(何千品)となってくるとこのメリットの差が顕著にでてきます。
仮に1000品を出品したい場合、有在庫だと1000品分の在庫資金と保管場所に加え、売れなかったときのリスクも背負うことになります。
しかし無在庫販売であれば、1000品出品しようが2000品出品しようが在庫はゼロですので、在庫資金も保管場所も不良在庫もゼロです。
物販では利益を上げようとすると、どうしても売上を大きくする必要があります。
売上を大きくするには有在庫の場合は在庫をそれだけ抱える必要がでてきますので、それなりの資金やリスクを背負うことになります。
無在庫の場合は出品数を増やせばよいだけですので、大きなリスクはありません。
売上を伸ばすにしても資金や在庫を増やさないでよいのは本当にメリットが大きいです!
無在庫販売は違法か?
結論からお伝えすると、決して違法ではありません
※無在庫販売は罪ではないので、違法ではなくプラットフォームに対しての規約違反という扱いになります。
ですが主に国内のショッピングモール(amazon/楽天/ヤフショ等)やフリマサイト(ヤフオク/メルカリ)は基本的に無在庫販売を規約違反としています。
(※明確に禁止とは書かれていないところもありますが、無在庫で販売するには一定の条件や審査が必要なため、勝手に無在庫で販売することはNGです)
しかし条件を満たせば無在庫での販売も可能です。
(※プラットフォームによる)
その条件というのは「ドロップシッピングの利用」です。
ドロップシッピングとは…
卸売りサプライヤーから直接商品を発送すること
(他の小売業者やマーケットプレイスからの発送はNG)
つまりドロップシッピングを利用すれば無在庫での販売も規約違反にはならないということですね。
そもそも無在庫が販売がなぜNGなのか、一番の大きな理由としてはやはり「注文した商品が届かない」ということでしょう。
ショッピングモール側が購入者の信頼を失えば大きな損失となることは簡単に予測できますので、出品者の信頼を失いやすい行為は禁止して当然ですよね。
無在庫で販売を行う際は、プラットフォームの規約をしっかりと確認して行いましょう。
(おすすめのプラットフォームは後述しています)
在庫を持たずにどうやって販売するのか?
僕自身がよく受ける質問として、
「無在庫の仕組みは理解できたけど、在庫を持たずにどうやって出品するのか?」
というのがあります。
手元に在庫がないのに出品するのであれば、商品の画像や価格設定はどうするのか?というところが気になる方が多いようです。
これに関してはシンプルで、
・商品の画像はサンプルを使う
・仕入れ価格は相場で考える
という風に考えます。
例えばAという商品を出品する場合、その画像はAであれば実際に仕入れを行うAの画像でなくてよいということです。
特に新品の場合は見た目は全部一緒なので、サンプルの画像で問題ありません。
中古の場合も出品時の注意書きとして画像はサンプルですと記載しておけば問題ありません。
(商品の種類上、コンディションの差が少ない商品の場合)
仕入れ価格についても相場で計算しておけば大きくずれることはまずありませんので、基本的には相場で計算しています。
いずれにせよここに関しては全く問題になることはありません。
無在庫で販売するならどのプラットフォームがおすすめ?
前述のとおり、多くのプラットフォームは基本的には無在庫販売を禁止しています。
ですが言い換えれば、規約を遵守すれば無在庫販売でもOKということです。
そこで僕がおすすめしているのがebayというプラットフォームです。
ebayでも基本的に無在庫販売は規約として禁止されていますが、ドロップシッピングによる無在庫販売は規約違反ではありません。
eBay では、卸売業者から直接注文を処理するドロップシッピングが許可されています。ドロップシッピングを使用する場合でも、リストに記載されている期限内に商品を安全に配送することと、購入者が購入に全体的に満足することには責任があることに注意してください。
ただし、eBay に商品を出品し、顧客に直接発送される別の小売店やマーケットプレイスから商品を購入することは、eBay では許可されていません。
引用元:ebayカスタマーサービス
Amazonでもドロップシッピングであれば、無在庫販売は規約違反ではありません。
僕自身はAmazonでもebayでも出品者として販売を行っていますが、その僕が無在庫販売に向いていると思うのがebayです。
その理由としては、
・(国外への発送なので)無在庫で販売できる商品が多い
・ハンドリングタイムを長めに設定できる
・消費税還付をうけることができる
・Amazonに比べて規約が緩い
順に解説していきますね。
無在庫で販売できる商品が多い
ebayの販路は国外です。
そのため、made in Japanというだけも価値を感じて購入されるお客様が多くおられます。
当然ですが、プラットフォームのユーザー数も販路が国内だけのAmazonとは桁が違います。
(Amazon 4,729万人/ebay 1.8億人)
ユーザー数が多ければ売上も伸びやすいのは容易に想像ができますよね。
ハンドリングタイムを長めに設定できる
ebayは国外への発送が基本になりますので、ハンドリングタイム(注文が入ってから発送までの期間)を長めに設定できます。
Amazonで購入される方はご存じだと思うのですが、Amazonは配送までの日数に非常にデリケートです。
この期間は短ければ短いほど良いという扱いのため、仮に無在庫で販売している商品がなんらかの理由で発送が遅れたとした場合、Amazonだとペナルティになる確率が非常に高いです。
それに比べてebayは基本的に国外への配送になりますので、初めからお客様も時間がかかって当然という認識です。
そのためハンドリングタイムを少し長めに設定することで、落ち着いて仕入れを行い発送することができます。
自分が海外から商品を買う時でもある程度時間がかかると思いますよね
消費税還付をうけることができる
これは課税事業者である必要があるのですが、仕入れた商品を国外に販売すると仕入れ額に対する消費税の還付をうけることができます。
例)10,000円の商品を仕入れ/販売
国内で販売→1,000円の課税(後で国に払う必要がある)
国外へ販売→1,000円の還付(後で国から返してもらえる)
※例としてわかりやすく記載しています、
実際は仕入税額控除の計算方式により異なります
この差は非常に大きいです。
同じ金額の商品を仕入れて販売しても、どこに販売するか?でお金が請求されるか還付されるかの違いがあります。
さて、みなさんならどちらがよいですか?
(僕ならもらえるほうが嬉しいですね…!)
Amazonに比べて規約が緩い
僕自身Amazonでもebayでも出品者として出品を行っていますが、ebayはAmazonに比べて規約が緩いと感じています。
正確に言えば、規約自体が緩いのではなく取り締まりが緩いという印象です。
どちらも規約で色々と謳っていますが、実際にその通りに取り締まりを行っているのはAmazonだと感じています。
Amazonのほうが色々と厳しい印象ですね
ebayも規約では色々と記載があるのですが、海外のプラットフォームだからでしょうか、国内のプラットフォームと比べても色々とラフな印象です。
とはいえ規約は規約ですので遵守する必要がありますが、万が一のことを考えた場合でもebayはおすすめできる販路だと言えます。
次の記事では実際にebayでどんな商品が売れたのか、いくら利益がでたのかについて解説したいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。